Guideline外壁や屋根の塗装を検討するタイミング
外壁や屋根の塗装は、住宅を雨風や直射日光から守ってくれる、言わば、住宅のレインコートです。
このページでは、適切な塗装のタイミングの考え方をご紹介させていただきます。
塗装の目的とは?PURPOSE
家は、紫外線や雨風に常にさられています。
塗装は、これらの自然の影響から住宅を守る役割を担っています。
塗装を保つことでクラックなどを防ぐことができ、住宅を長持ちさせることができます。
また塗料には様々な色があり、美観的な目的としても力を発揮します。

塗り替えのタイミングTIMING
塗装に塗装に影響が出るのは、日光・雨風・海からの潮風です。
そのため、環境によって塗装の耐久年数も異なります。10年に一度を一つの目安として計画を立てておくことがオススメです。
塗り替えを検討する目安として以下のようなことがあげられます。
01. 塗料の色あせ
塗料に含まれる樹脂が経年劣化し、ツヤがなくなったり、色あせてきます。塗り替えを検討する初期症状です。

02. チョーキング現象
外壁や屋根の塗膜が劣化すると、白い粉がつくチョーキング現象が発生します。チョーキング現象がおきていると防水性が下がっていると判断できます。

03. シーリングの劣化
シーリング部分は、紫外線の影響で劣化し、ヒビ割れなどが発生します。劣化部分から水などが入れる用になってしまい、住宅にダメージを与える原因になります。

04. カビやコケ・藻の発生
カビ・コケ・藻などは、塗膜の劣化している箇所に発生しやすいです。これは塗装の防水性が下がっているため、これらが繁殖しやすい環境になってしまっています。

05. サビ
トタン屋根などで多く見受けられます。サビは、周りにも内部にも広がりますので、早めの対応がオススメです。

06. 外壁のヒビ割れ
外壁のひび割れは建物の構造部に水が侵入してしまう可能性がある危険な状態です。早期の段階であれば、塗り替えと一緒に補修できます。早めの対応をオススメします。

また、現在使用している塗料によっても耐久年数は異なります。
短いもので5年〜8年、長いものでは、20年耐久の塗料もあります。
以下代表的な塗料の種類です。
アクリル塗料耐久年数の目安5〜8年程度
アクリル塗料の特徴
- 耐久性は低いが、費用は安い
- 最近は、ほとんど使用されていない
こんな方にオススメ
- 費用を抑えたい
- 長くは住まない予定
- 気軽に家のイメージチェンジがしたい
ウレタン塗料耐久年数の目安8〜10年程度
ウレタン塗料の特徴
- 弾力性があり、ひび割れがおこりにくい
- 密着性が高い
- 最近は、ほとんど使用されていない
こんな方にオススメ
- 一回の工事費用を抑えたいが、 塗り替え頻度も抑えたい
- 塗膜の剥がれが気になる
シリコン塗料耐久年数の目安10〜15年程度
シリコン塗料の特徴
- 耐久性と費用のパランスが良く コストパフォーマンスが高い
- 最近は、最もよく使用されている
- + a の機能が付いた商品が多い
こんな方にオススメ
- 費用対効果の高い 商品を選びたい
フッ素塗料耐久年数の目安15〜20年程度
シリコン塗料の特徴
- 費用は高いが耐久性が高い
- 防水性や防汚性など様々な点で優秀
- 商業施設など 大型の建物でよく使われる
- 親水性があり汚れが落ちやすい
こんな方にオススメ
- 長い目で見て 塗り替えの回数を少なくしたい
- 耐久性や防汚性を重視している
- 傷みやすい屋根だけでも 耐久性を高めたい
塗装は計画的にPLANNED
住宅の塗装は、お金のかかる工事です。
このページでご説明いたしました通り、現在の塗料や環境によって異なりますが、
一つの目安として、10年に一度塗り替えるつもりで計画的な貯金をしておくと安心です。
塗り替えにかかる費用として以下のようなものが含まれます。

塗料代

人件費

足場代
『家なんて塗り替えなくても大丈夫』、『費用がかかるから後回し』って方々も少なくありませんが、
それは住宅の保護性能を捨てるという選択です。
塗装が劣化すればその分、家も劣化しやすくなってしまいます。
塗り替えをしておけば結果的に安く防げる修繕が多くございますので、
ぜひ計画的な塗り替えをご検討ください。

